STD Nyokki's Lab Ⅴ

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ハイブリッドカプラーによる反射波観測2

1. 目的
前回の反射波観測ではDDSの発振周波数を10MHzとしてしまい、ハイブリッドカプラーの使用周波数帯域(30MHz~76MHz)内での観測が行えなかった。
そのため使用周波数帯域内での再実験の必要性があった。

2. 方法
前回の実験環境を再度使用する。
またDDSの発振周波数には31MHzを使用する。

3. 結果

DDSからは31MHzのSin波がP-P値にて約122mV(実測)出力された。

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図1. ダミーロードをつなげた場合の入力波と反射波の様子



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図2. ダミーロードをつなげた場合の入力波と反射波の様子


これらの結果から実験自体に何らかの問題があるのではないかと考え、終端にあるダミーロードを疑ったところ、図3のように14.21MΩを指した。
このことから内部での断線が疑われた。

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図3. ダミーロードの測定結果


今回の実験では電圧、電流共に小さいことからダミーロードほどの抵抗容量(1W)も必要がないことから汎用の1/4W抵抗(50Ω)(100Ω抵抗を並列により50Ω化(1/2W化))を用いて再度実験を行なったところ、図4のように反射波の減衰が認められた。

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図4. 汎用抵抗による反射波観測


このことからダミーロード50Ωは内部断線している可能性が大いに高まった。

4. 今後の課題
50Ωの別のダミーロードを使用して同様の実験を行うべきである。
また前実験で反射波が減衰したという結果についても今後原因を考えるべきである。