普通とはなにかというのを考えたりしませんか?
Wikipediaにはこうあります。
普通(ふつう)とは、広く通用する状態のこと。普通の『普』は、「あまねく」「広く」を意味する字である。
このように「広く通用する状態のこと」とあります。
では広く通用するとはどういうことでしょうか?
例えば、東京駅前の交差点を想像してください。
歩行者信号が青の交差点内を歩いてみたらどうでしょう?
これは通用するでしょうか?⇒おそらく通用するでしょう。
では、
歩行者信号が青の交差点内を四足歩行してみたらどうでしょう?
これは通用するでしょうか?⇒おそらく通用しないでしょう。
(ですが特にとがめられることはないでしょう。)
今、私は通用する・通用しないを何で判断したかというと、その場にいる人を想像して、その大多数の人の状態と比較して、通用する・通用しないを判断しました。
ではこの場合はどうでしょうか?
歩行者信号が青の交差点内を走ってみたらどうでしょう?
先ほどのように大多数の人の状態と比較すると、この場合は通用しないとなることが多いでしょう。
ですが実際、おそらくこの場合、通用すると答える人が多いはずです。(これも憶測)
つまり私は、判断を今まで得た経験からも通用する・通用しないで判断しているようです。
ではまた別のケースを考えてみましょう。
あなたはこれから1時間、普通に過ごしてください。と言われたとしたらいったい、何をしてすごしますか?
ある人は読書をして過ごし、ある人はテレビを見る、ある人は寝るなどなど、多数意見がでることでしょう。
つまり「普通に」という状態は人によって異なるものであるとも言えます。
また例を出します。
「1+1=」と聞かれたら2と答えるのが普通なのかもしれません。
しかしここで10(2進数)と答えるのも間違いではありません。
ですがこれは普通なのでしょうか?
もしも、コンピュータ(ロボット)の世界があるのだとすれば、そこでは後者が普通なのかもしれません。
コンピュータの世界で、「2」と答えたら、「君って人間ぽいね」なんて言われそうですね。
はたまた、外国での挨拶の仕方、雨が降ってきたときの交差点の渡り方などなど、普通というのは地域、時、個人によっても違うものなのです。
結局何がいいたいの・・・?
たまに「あの人、頭がおかしいよ」というのを耳にしますが、それはあなたが普通と比較して出た結論です。
この結論を広げていくと、自分の中の普通と比較して当てはまらないものはすべて頭がおかしい扱いになってしまします、何を言っているかわからない高校物理の教師から、テレビショッピングで執拗に推してくる販売員まで。
実際はおかしいと思われている人が普通で、あなたがおかしいかもしれないのです。
昔の人は太陽が地球の周りを回っているものだとし、それを正そうとした科学者がおかしいとされていたと聞きます。
いろんなことをすっとばして極論を考えると、科学者って普通を作ろうとしているのかもしれませんね。