今回は、ゲートドライバicにir2110を使いました。
しかしながらir2110はテスラコイル駆動(数百kHz)下ではあまり向かないicです。
まずはインターラプタ信号とアンテナよりテスラコイルの電磁波を受信して、それを論理回路で合成します。
これらの信号と反転信号を作り、ゲートドライバicに入力します。
その後、フルブリッジ回路でゲートドライバトランスを駆動します。
(今回はゲートドライバicでメインのフルブリッジ回路を駆動する直接駆動せずにゲートドライバトランスで間接的に駆動しています。間接的に駆動する理由としては、低高圧絶縁のためと、高圧側を直接ゲートドライバicで駆動するとicが結構壊れやすいということが頻発したためです。)
↑の回路は修正前の回路です。
修正後は
・アンテナフィードバック回路に無信号時+5vを加えるため、ダイオードと並列に100kΩ抵抗を追加しました。
・デッドタイム生成回路のコンデンサを100pFから22pFに変更しました。(時定数0.67×CR=コントロール周波数×0.05)
・ゲートドライバトランス駆動用フルブリッジ回路のFET(IRF3710)のゲート端子とソース端子間にプルダウン抵抗10kΩを追加
・コイル駆動用フルブリッジ回路のスナバコンデンサを630V1uFのものに変更かつ、ハイボルテージ、ローボルテージ間に変更
完成した回路がこちらです。
左がコイル駆動用のフルブリッジ回路です。
右上がゲートドライバトランス駆動用回路
右下が555を3つ使ったインターラプタです。(ケースは3Dプリンターで出力しました。)
駆動後、放電したのですが(放電時の写真は取り忘れました)
数十分放電していたところ、半田がはじけ飛びました。
理由は不明です笑
P.S. 実験段階で貫通電流が流れた殉職したFET