1. 目的
高速A/Dコンバータ(ADC)による変換後のデジタルデータがラズベリーパイI/Oポートの遅れによる、デジタル値読み取りミスを防ぐためにFPGAを一時キャッシュとして利用する。
2. 方法
一時キャッシュの方法として今回は、簡単に構成可能なDフリップフロップを使用する。
Dフリップフロップの回路並びにタイムチャートを図1へ示す。
図1. Dフリップフロップの回路図とタイムチャート
今回は、XiilinxのISE上で構成したため図1にある、~PS,~CLK,~Q(~はインバーテッド)は省略した。
ADCからの出力は各ピンごとに1bitづつ配置されているため、今回はFPGAにも同様の1ポートにつき1bitづつ配置した。
XilinxのISEを用いてFPGAに各ポートにDフリップフロップを構成した。
今回は学習のため、verilogを使用せずschematic(回路描写)による論理合成を行った。
図2. 回路図
図3. 回路のピン配置
3. 結果
ロジックアナライザーを用いて下位4bitの動作を確認した。
図4. ロジックアナライザによるDフリップフロップの動作確認
4. 今後の課題
構成したDフリップフロップが要求する速度で動作するのかを検証する。